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11:32 | 2021-07-01 00:00:00

シェークスピア「逆に女の方が覗いているが、しかし」

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ポイントはカメラ目線です。

二回(二種類)あります。

普通は女優さんがカメラを見てしまうとNGです。撮り直しになると思います。しかしこの動画は違います。


ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』(三笠書房)には、
創造的な人の特徴がたくさん分析されています。

例えばシェークスピアのような天才劇作家だと、我々よりも意識水準が一段高いそうです。

「私は〇〇と思う」というのが一次志向意識水準
「私は「君が○○と思っている」と思う」になると二次志向意識水準

猿は一次志向意識水準までで限界だが、人に近いチンパンジーなどは二次志向意識水準までが限界と言われています。
脳の進化的な部位、前頭葉の発達に比例して高まるようです。

我々は人間なので、もう少し複雑でも理解できます。

「私は「あたなが「私は「君が○○と思っている」と思う」と思っている」と推測している」

「シェークスピアのような劇作家なら「私は「あたなが「私は「君が○○と思っている」と思う」と思っている」と推測している」と計算して書く」

シェークスピアは我々よりも、一段か二段、高い志向意識水準で考えられるとのこと。

逆に女の方が男を覗いている。しかし覗かれている男は、自分が女に覗かれていることを知っており、
逆に覗いている女を撮影しているのだが、そのこともまた女は知っており、同時にそのことを男もまた女のカメラ目線によって気づいており、
その様子をさらに外側から撮影している撮影者も、女が自分に撮影されていることを知っていることを女のカメラ目線によって知っている。
女は二つの画角に配慮して立っているのだが、しかし女に覗かれている男の側にもカメラがあることを撮影者は知っているとは限らないと我々が考えるであろうと考えている監督のことを女は理解している。
女と撮影者は共犯関係だが、男と撮影者が共犯関係とは限らない。

女による「二度のカメラ目線」によって、この動画はシェークスピアレベルの多次元志向意識水準になっていると思います。

ちなみに女性の方が男性よりも前頭葉を良く使っているそうです。

この作品の監督は女性でしょうか。

ギャラリー写真

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