SNSのダイレクトメールが届いた。
見知らぬアカウント。
『撮影をお願いしたいです』
そのアカウントのフォロワーはわずか4人。
判断に迷う。
『……撮影経験はありますか?』
『……ありません』
判断に迷う。
条件を提示し、内容を決める。
返信は少し時間が経ってから、しかしちゃんと受け答えはできている。
判断に迷う。
待ち合わせ場所と日時を指定される。
判断に迷う。
しかし色々なネガティブ要素よりも、好奇心が勝った。
待ち合わせ当日。
撮影準備を進めていると、ベッドに放り投げられたスマホが鳴る。
『待ち合わせ時間を少し遅らせてもいいですか?』
……このパターンは、大抵危うい。
それでも、
『大丈夫です。何時にしますか?』
と、ため息まじりに返信する。
当初の待ち合わせ時刻から2時間遅れた正午。
およそ時間通りに待ち合わせ場所に到着する。
『待ち合わせ場所に着きましたよ』
メッセージを送る。
しかし5分経ってもスマホは趣味の音楽だけを流し続け、一向に着信音がそれを遮ることがない。
(……やっぱりか)
別にいい。
こんなことは撮影を行っていく中では日常茶飯事だ。
うつむき気味に立ち去り、その日は別の女を憂さ晴らしに抱いた。
翌日、目を覚ましスマホの画面を見ると、メッセージが届いていた。
『昨日はごめんなさい。急な予定が入ってしまって。また別の日にお願いしたいのですが厳しいですか?』
厳しいもなにも君とは終わったんだと、寝ぼけ眼の中で呟く。
『大丈夫ですよ。いつにしましょう』
……どうやらこの娘に不思議で特別な興味を持っていたらしい。
その週のうちにまた待ち合わせをすることが決まった。
二度目の待ち合わせ当日。
電車が遅れ、慌ててメッセージを送る。
『申し訳ありません、電車が遅れてしまって、少し到着が遅れます』
『わかりました。もう着いたので待ってます』
『ごめんなさい。駅からはダッシュで向かうので』
『ゆっくりで大丈夫ですよ。待ってます』
電車が駅に着く。
人波をくぐって、目的地へと急ぐ。
駅からそこまでは10分くらいかかる。
社会人になってから一番走ってるかもしれない。
待ち合わせ場所に近づく。
事前に教えてもらっていた格好の人が遠目に見えてくる。
息を切らしながらその人の前に立つ。
『ごめんなさい。お待たせしてしまって』
『大丈夫です。前回はすいませんでした』
その人はうつむきながら、細い声で小さく答えた。
『緊張してますか?』
『はい。どきどきしてます』
そんな当たり前、聞いてどうするんだろう。
『勇気いるよね。女の子は特に』
『はい。怖かったです』
怖い。
生きていくのに一番失ってはいけない感情だ。
しかし撮影となると話は変わってくる。
彼女の感情が目から溢れてきたら、その日は撮影を中断せざるを得ない。
『……けど、大丈夫です。頑張ります』
そう言って私の目を見上げた幻顔には、笑顔と期待と、それらを押しつぶしそうな不安が入り混じっていて、
私にはそれが妖艶に見えて仕方がなかった。
それ以上言葉はいらなかった。
手を取り歩を進める。
私にも同じ顔が浮かんでいたのだろうか。
そんなことを考えながら、ネオンの中に2人の影が同調していった。
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XDZ761AYAEVL
2021-11-24 21:35すばらしい
むちむちしていいなあ