妖香の剣 巻の壱 巻の弐
時は戦国、早乙女と多岐川は隣国ということもあり長年、果てることのない戦いを繰り広げてきた。
その折、早乙女の居城では間者のもたらされた情報に物議をかもしていた。
それは代々多岐川に伝わる秘宝のことだった。
しかし、その秘宝を示す地図は女忍者の刺青に記されており、
しかもその刺青は女の絶頂に達したときに初めて見えるというものだった。
まともに取り合わない重臣達の中、ただ一人吉村刑部はその真意を確かめるべく、
息子の又五郎を隣国多岐川に遣わせることを決めた。
文武両道共にからっきしの又五郎ではあったが、ただ一つ得意な事があった。
それは他人を遥に凌ぐ性欲であった。たった一つを武器に又五郎は果たして任務を果たす事が出来るのだろうか?
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