母が病気で死ぬ二三日にさんち前台所で宙返りをしてへっついの角で肋骨あばらぼねを撲うって大いに痛かった。母が大層怒おこって、お前のようなものの顔は見たくないと云うから、親類へ泊とまりに行っていた。するととうとう死んだと云う報知しらせが来た。そう早く死ぬとは思わなかった。
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