亮と愛を交わした翌朝、目覚めた由梨香が見たものは「じゃあな」と一言書かれたメモだった。亮のそんな冷たい態度に、心を深く傷つけられる由梨香…。 季節はめぐり、進級した由梨香は明るい友人たちに囲まれて、哀しい亮との過去を少しづつ忘れ始めていた。そんなある日、由梨香に一本の電話がかかってくる。それは、亮がいたバンドのボーカル、ケイコからで、亮と自分は恋人同士だから邪魔をするな、という用件だった。その電話が忘れかけていた亮との思い出をよみがえらせてしまう。由梨香はその哀しい記憶に、一人涙するのだった。 夏休みになったある日、幼馴染で従兄弟のまさひこが、由梨香の家に遊びに来た。楽しい日々を過ごす由梨香。まさひこの明るい性格は、閉ざされた由梨香の心を少しずつ開いてゆく。
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